貧デレラ by繭 |
あるところに、貧デレラと呼ばれる貧乳の少女がおりました。
太った巨乳の継母と巨乳の姉たちにこきつかわれておりました。
「今日はお城で舞乳会があるのよ。でもあんたみたいな貧乳は来れないわ!」
姉たちは流行の乳当てを付けて、笑いながら出かけてゆきました。
舞乳会とは、乳に乳当てを付け下半身はドレスで踊るのです。
「私も舞乳会に行きたい!でもこんな貧乳じゃあ出れないわ!」
そこへ魔法使いが現れました。
貧デレラを巨乳に変えてくれ、ガラスの乳当てを付けてくれました。
「さあ、この乳型馬車に乗っておゆき」
「乳三つ時には帰るんだよ。魔法が解けてしまう」
お城は色とりどりの乳当てを当てた、巨乳娘たちで溢れていました。
どの娘も王子様の目に留まるようにと、こぞって乳を揺らしています。
魔法で巨乳になった貧デレラが一歩城に入ると、皆が驚きました。
王子様は「こんなすごい巨乳は見たことがない!」と言って、踊りを申し込んで来ました。
楽しい時間は瞬く間に過ぎ、大乳間の乳時計がユッサユッサと鳴りました。
「大変!もう乳三つ時だわ!帰らなくては!」貧デレラは慌てました。
「待ってくれ!あなたの名は?」
王子様が慌てて貧デレラの乳を掴んだ瞬間、ガラスの乳当てが外れました。
貧デレラは恥ずかしくなり、手で乳を隠して城を後にしました。
城から出た瞬間、貧デレラの乳は萎み、元の貧乳に戻りました。
翌日、王子様が使いの者を連れて街中を探し回りました。
「このガラスの乳当てに合う乳の持ち主はいないか?」
浅はかな巨乳の姉たちはなんとか乳を大きくしようと、町医者に頼んで
脇の下を切ってもらい、綿を乳の中に詰めましたが、全然合いません。
貧デレラの番が来ました。巨乳の姉や母はニタニタと笑っています。
ガラスの乳当てを当てなくても、貧デレラの貧乳に合うわけがないことは一目瞭然です。
ただ、王子様には貧デレラが昨晩の巨乳の娘だということはわかっておりました。
ガラスの乳当てを当てなくても、顔で分かるものです。
幾らなんでも昨夜踊った相手の顔を忘れるはずがありません。
ところが王子様は「この家には居ないようだ」と言って去って行ってしまいました。
王子様は元々、大の巨乳好き。舞乳会は王子が幼少の頃に考えた遊びだったのです。
こうして貧デレラは束の間の幸せを小さな胸にしまって、その後も独身で過ごしたということです。
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